昨日5月14日、「F」現地スタッフが、
サイクロン甚大被災地の一つクンチャンコン(クンジャンゴン)に入り、被災者に支援物資を直接手渡してまいりました。私達「F」からの募金が思うように集
まらず送金がままならない旨、現地に伝えましたところ、彼らが自費で飲料水、米、豆、、カップ、洗面器、子ども服を買い、現地に向かいました。
旧首都ヤンゴンから車で南に3時間。
お
よそ1万1000世帯が壊滅し、死者は数千名(把握できず)にものぼり、今も死臭が漂っている中、スタッフが支援物資の配給を行いました。 報道でも伝
わっているとおり、軍政はいまだに外国人支援チームを受け入れません。 このクンチャンコンとボカレイへは、在緬の国境なき医師団の外国人スタッフさえ入
れません。 道中に何カ所も軍の検問所が設けてあり、そこで外国人チェックが行われ、見つかればそこで追い返されます。
そして、ここに来て、と
うとう同国人であるミャンマー人にさえ、そのチェックが入るようになり、ミャンマー人有志も検問で追い返されるようになっています(軍にコネのあるミャン
マー人組織は、カメラを没収された上で入域を許可されることも)。 そこで見聞きされた悲惨な状況を反政府活動に利用されることを怖れてのものだと言われ
ています。
現地スタッフは、検問所もどうにか突破し、現場に到達できました。カメラもいっぱい持って(!)。会議ばかりし
ているユ○○○よりも、ぜんぜん実践的だと、彼らを誇りに感じます。“スタッフ”と言っていますが、普段はそれぞれが自分の仕事を持つ一介の市民に過ぎま
せん。しかし、昨年のデモ弾圧のときのように、いざとなれば命を懸けて動く私の友人達です。デモにも参加せず、あんな“非民主的な”新憲法案に賛成する腰
抜けどもとは強く一線を画す連中です。
上記しましたように、外国人は甚大被災地には入れませんが、同国人でしかできないある利点があります。
い
わゆる途上国で、このような災害が起こったとき、必ず問題となるのが、“偽装被災者”です。 それでなくとも貧しい地域です。 支援物資が届くと、その中
に混じって物資を受け取る“さほでもない”はずの人達が現れてきます。その人達もたしかに貧しく苦しいのですが、こういった場合では、優先順位が必要で
す。 外国人では、その見極めができないのです。言葉も宗教も習慣も違う外国から突然来て、それは無理です。 ここは現地に精通している同国人の眼力が必
要です。
被災地の多くで、軍が被災者を“包囲”しており、まるで被災者を人質のようにして、届く物資を物色してから、残り物を被災者に配っているとの報告も入って来ています。中には、横領した支援物資を被災者に売っている兵士までいたとの情報まで入りました。
そして、一番狙われているのが、<ある国>が真っ先に送った<アレ>です。
<日本>という国が送った<発電機>です。 55台。 ずいぶんと高く売れるそうですよ(^^)。
外国メディアがいないことをいいことに、軍のやりたい放題のようです。
中国の大地震も、たいへんな被害です。瓦礫の下で呻く子どもの映像には、本当に胸が詰まります。すぐにでも飛んでいきたい気持ちになります。そして同時に、自分の無力感も痛感してしまいます。
ミャンマーはこれから本格的な雨期に入ります。 10月まで4ヶ月続く厳しい雨期です。 しかも気温40度。 生き残った被災者150万人。
支援のあり方によっては、これからが第二次災害になりかねません。
子どもNGO「F」では、微力ながらミャンマーへの支援を行いたいと思います。
第1回目の送金を18日(日曜日・土日でも送金可能なルートを確保してあります)に考えています。 私達の気持ちのこもったお金で買えた水や米を届けていきたいです。 今回はお金を持たない子どもではできません。 大人のみなさまにお願い申し上げるしかございません。
ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。